カツセマサヒコ

ゴジラ-1.0のカツセマサヒコのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.9
やっぱりゴジラさんかっけ〜〜!!!!!!!平成ゴジラのビオランテからずっとリアルタイムで追ってきたけれど、今回のゴジラさんもかっけ〜!!!だったからそれだけでOKです。人間ドラマが雑とかは思うところありまくるけど、わざわざあんまり言いたくないな。と思えるくらいかっこよかった。

「シンゴジラ」の登場から陸上で進化(?)するところのビックリには勝てなかったけど(そして俺はあれが猛烈に好き。その場での進化をみんなに見せることで常にヤツが発展途上状態であることを示唆させるの怖すぎ)、今作ほどせびれがひたすらにいい味出してる回はなかったんじゃないかな〜!

===以下ネタバレ気味===

放射熱戦後はあんまり動けないとか放射熱戦の出るまでの背びれの感じとかはややシンゴジラ踏襲しつつ、デカくて鬼強い感じがひたすらよかった〜(さっきから語彙どうした)

でも動きがめっちゃ遅いときとめっちゃ早いときで全然違う感じがあって、海の上でも「それもう人類死んでんじゃねえの?」って思うところがあったり、生物のスピードとしてどんな感じかはもう少し詰めて欲しかったかも。尻尾がとにかく強力なのはめっちゃよかった。

「政府はまーったくの役立たずで俺たち民間でやるしかねえ」になったのはシンゴジの頃から世間の状況がかなり変わってしまったことを表している気がする。当時はまだ国に期待していたかった。今は全然そんな気がしない。という風潮を反映させているような感じで、個人的にはシンゴジとの差別化ポイントとしては好み。もちろんめっちゃ寂しいけどね。。シンゴジくらいリーダーシップ取ってくれる国のメンバーが現実にいればな…。

脚本については安藤サクラをもってしても「役割を与えられた人物」という見え方にしかならず、生きている人間がほぼいない。物語のために語られるセリフ。物語のために存在する生活、という感じがずっとチープには思えてた。全部大味。ラストのゴジラへの敬礼(?)も謎。

最終兵器が一台の最新戦闘機ってところはグッときたけど、脱出装置がついてるところは浅すぎて登場して1秒でわかったから伏線にするまでもない気がする。でかい船を小さな船がみんなで引っ張る、みたいなシーンは少年漫画の最終話すぎて笑っちゃった。そういうのいらないでしょってなっちゃう。

とか、いろいろありつつ、でもやっぱりゴジラさんかっけー!ってなったし、初めて頭ぶっ飛ばして勝つ!ってバージョンだったからそこも好きだった!!ありがとう!!!!