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ゴジラ-1.0のANewのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.0
シン・ゴジラ以来7年ぶりの日本🇯🇵産ゴジラ。ここ最近はアメリカ🇺🇸制作の「モンスターバース」シリーズがメインであったため、待ちに待った日本制作作品ですね。

主役に演技力に定評のある神木隆之介、ヒロインに人気女優の浜辺美波をはじめ佐々木蔵之介、山田裕貴、安藤サクラなど実力者揃い。

ゴジラの造形は、昭和のヒロイックさよりも、「モンスターバース」のマッシブさとシン・ゴジラやGMKゴジラの不気味さをミックスしたような印象でした。
巨大化して100mを超える身長が当たり前になったゴジラも、今回は久しぶりに50mの低身長。それ故にちょっと目線を上げたらゴジラと目が合いそうということで、ゴジラと相対したときの恐怖感は初代以来かもしれません。
放射熱線はこれまでにない演出。シン・ゴジラでも「そんなやり方が!?」でしたが、今回も唸らされました。

歴代オマージュしたシーンがいくつか。vsキングギドラのアメリカ兵がゴジラザウルスに襲撃されるシーン、初代の鉄塔にてゴジラ襲撃を伝える報道記者やゴジラが電車を咥えるシーン。探せば他にもあると思います。

時代背景は、終戦直後1947年の日本がいよいよ復興開始しようとする時期。まだバラック小屋が多く、銀座一体がかつての繁栄を取り戻しつつある。旧日本軍の保有していた兵器などはアメリカ軍に接収され、まともな戦力もない。間違いなく歴代ゴジラシリーズで戦力が整っていない中で、どうゴジラと戦うのか?これまでのゴジラを観てきた人なら、勝ち目などないと思う人も多いはず。神木隆之介の演技も相まって、ゴジラを倒そうと特攻する敷島がカッコよくて「ゴジラ倒れてくれ!」と本気で思わされる。
作戦は成功してハッピーエンド…と思いきや、ゴジラとは何なのかよくわかっているエンディング。続編に期待です。
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