ゴジラ-1.0のJunのネタバレレビュー・内容・結末

思った以上に『三丁目の夕日』しているドラマパートのこってり感に若干胸焼けしそうになったが、それを補って余りあるスペクタクル！ 破壊と絶望を宿したゴジラの圧倒的存在感を前に涙を流してしまいそうなほど感銘を受けた。正直、海上の闘いと銀座襲撃シーンが観れただけでも劇場に足を運ぶ価値はあったと思う。伊福部昭曲の使い方もばっちりだったし、過去作へのオマージュもたくさん見受けられた。それにしても先の展開が丸分かりな伏線や惜しげなく盛り込まれる感動演出は一周回って逆に関心しそうになる。文句を付けたい要素は多分にあるのだけど、褒めたい点と満足度がそれを上回ってしまった不思議な傑作。