Kaz66

ゴジラ-1.0のKaz66のレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.9
ゴジラ生誕70周年記念作品。
国産実写作品30作目。
「シン・ゴジラ」という現代を舞台としたエポックメーキング作に続く新たなゴジラ企画は、ゴジラファンを自称し西武園ゆうえんちの「ゴジラ・ザ・ライド」も手掛けて話題となった、山﨑貴による監督・脚本・VFX作品となった。
期待や不安が入り混じった話題作となったが、観てみると…正しく山﨑貴(白組)印の“初代ゴジラmeets永遠の0/三丁目の夕日”という印象の、人間ドラマに軸足を置いた大衆娯楽・感動作品でした。
大戦末期の大戸島で遭遇した伝説で語り継がれる生物“呉爾羅”がビキニ環礁の核実験により巨大化・凶暴化し戦後の東京を襲うという初代リスペクトのプロットに、政府機関や軍隊でなく(まだ戦争を終えてない…)“庶民”が相対するという筋。
「らんまん」を思わせる神木隆之介と浜辺美波のコンビと、山崎流演出?に応じた佐々木蔵之介・吉岡秀隆らの仰々しさが少し鼻に付きますが…、それはそれでマニアじゃない人たちの感情移入に寄与してるんだろうし、カッコいいゴジラの造形やスムーズなVFXはマニアの人たちも納得出来るクオリティで、公開前の不安に対してホッと胸を撫で下ろせるハマり具合でした。
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