Roidy

ゴジラ-1.0のRoidyのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.1
無愛想かつ無骨なゴジラである。
「シン・ゴジラ」が現代社会を背景としたモダンでスマートな作品であったのに対し、完全にその逆をいき戦後間も無くの混乱期の社会を背景として泥臭く無骨な作品である。この作品では「政府」はGHQも含めて何も手を出さず単に手をこまねいているだけの存在になっており、「シン」で官僚を中心とする作戦遂行を描写していたのとはある意味真逆の路線を突き進んでいる。
そんなふうに地味・無愛想・無骨な作品であるためハリウッド仕込みの華々しい「エンターテインメント」とはやや遠く、「ゴジラそのもの」を描く作品となっている。そのため、ファミリーで観るのには少々向いてないかもしれない、特にドラマ部分では若年層の関心を繋ぎ止めるのに苦労しそう。WW2の頃を描く映画ってだけで敬遠しそうな層はある程度存在する。

鑑賞後の印象はやや重めだが悪くない。
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