最高でした！！！
ゴジラの迫力はハリウッドを余裕で凌駕してる！！
人間の無力さをむざむざと見せつけられるシーンはまさに絶望
前半の人間ドラマは山崎節という感じ
擬似家族を形成していくシークエンスはまあオールウェイズだしミリタリーに対するフェチズムは永遠の0とか
前半は銀座に3人で遊びに行くシーンがあったらもっと中盤を最悪の気分で観れたかなと思う
少しの希望を感じたかったんだけどそこはダイジェストなのかーと
少し演技で気になった部分があってしまって佐々木蔵之介さんと山田裕貴さんはミスキャスティングだと思いました
佐々木さんは力強すぎて戦後の印象を削ってしまうし山田さんは若者としては実年齢が上過ぎると思います
まあただね、中盤以降最高すぎてそういった不満も吹き飛ぶというか
最初のゴジラの顔見せの仕方とかそもそも冒頭のシークエンスに対して僅かに不満というかこの映画大丈夫かなという不安があったんですけどもまーその気持ちをひっくり返してくださって
まず冒頭のシークエンスは最後まで観た上で思い返すと完璧ですね
変な演出なんかしなくてもゴジラは怖えんだよ！！！と説教された気分です
ちょいネタバレですが
この映画のファーストカットは飛行機の着陸シーンな訳ですがクライマックスに万を辞して飛行機の離陸シーンがきた時は今こそ復活の時！！！うぉぉぉおおおおお！と感情が爆発
主人公の恐怖と守るべき景色を観た表情とあのゴジラと今から戦う決意の表情をコックピット内で魅せる演出は天才かと？！
戦争には負けたけど、俺たちは何か誇れるものを持っているはずだ！日本は戦争には負けたけど全部には負けてねえんだ！！！
そういった日本賛美であるにも関わらず大勢を支持する映画になっていないバランス感覚も見事
軍や特攻に関してはNOを突きつけ一人一人の団結によりゴジラに勝つカタルシスは日本でしか出来ないぜ
相対するゴジラ、最強だ
これは観たら分かる、最強なんですよ
でもその倒し方がなんとも説得力があるというか
初代ゴジラほど空想科学ではなくそして現代の我々にもちょうど想像でき、尚且つ伏線も張られている絶妙な作戦でこれは膝を打ちました
映画を通して一度下がってまた上がるというシチュエーションが散見されこれがまた現代の日本に大きな希望を与えてくれますね
確かに今は消えた30年かもしれないけどこれはジャンプする前のしゃがみに過ぎないんだよ
邦画はクソと言われ続けてきたけど山崎監督始めもう世界に評価されるクリエイター達は肩あったまってるぜ？
絶望を倒し、希望が生まれる
素晴らしいシークエンスじゃないか
小ネタなんですが特攻してでもゴジラを倒しますと橘さんに覚悟を伝え戦闘機の修理を依頼する格納庫でのシーン
主人公の目が片目腫れていているのはおそらく初代のゴジラと共に死んだ芹澤博士と重ねるための演出ですね
小ネタの入れ方上手い
音楽、基本的に最高だったんですが、伊福部さんの曲をトレースするなら艦隊出撃シーンはデデデンデデデンデデデデデデデデデン♫
じゃなくテレテレテーテーテーテーテテテテテン♫を使って欲しかった！
たぶん意味合いは込めてるんだと思うんですがね！！
最後にラストシーンの考察です
ヒロインが生きてましたがG細胞に感染しているようでした
これ爆風で吹き飛ばされてぐっちゃぐちゃになったけどG細胞で元に戻ったという事だったらゾクゾクしますよね
なので決してハッピーエンドじゃない
G細胞の再生能力がゴジラ一番の能力である事をまざまざと見せつけられているのです
これにより続編の展開がどうなるかまでは予想できないんだけども僕は早く隠されていた右目がどうなっているのか知りたいです
まあ大満足でした
ミニチュアが壊れる事にフェチを感じる特撮オタクとしてはCGゴジラなーまーシンゴジラは良かったけどーとか思っていましたが蓋を開けたらCGで大正解映画です
是非みなさんと語り合いたい最高の特撮映画でした！！！
