ゴジラ-1.0の酸基のネタバレレビュー・内容・結末

ドラマパートが肌に合わず。主人公は同じことで無限にウジウジし、その割にはぼんやりと擬似家族を形成するもののヒロインを嫁に取る踏ん切りは無く、後悔に囚われ続けるという中々に感情移入が難しいキャラクターでキツかった。また船員となる主要人物3人は全員が「良い人」のため、終戦直後の東京という場所で、言わんやヤクザor愚連隊がひしめく中、こんな上品な軍属上がりが居るのか…と、のっぺりした印象しか残らなかった。序盤のライトで照らした直後に突如として出現するミニサイズのゴジラ(人を喰うのではなく咥えてぶん投げて殺すだけという非情性)や戦闘機に乗り出した途端、活き活きとしだす主人公はどこまでもパイロットの中にしか自分を見いだせない虚しさがあり良かった。(この辺は永遠の0っぽい)。興行の入りや作品のテーマなど様々な側面はあるだろうけど、シンプルに後悔を持つ復員兵が民間人と結託し、最後は主人公が特攻をしかけ、死によって戦争の呪縛から解放されて終りというのがシナリオとしては纏まりがあったのでは…と思う。ゴジラパートは良かったです。