島ぽん

ゴジラ-1.0の島ぽんのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

友人の前評判が良かったので、期待値やや高めで鑑賞。復興が始まったばかりの戦後の東京を踏み潰しながら、罪のない人々へ殺戮の限りを尽くす様子には何のカタルシスもなく、怪獣映画というよりは大災害のようなやるせなさが漂う。
そして、ゴジラとの最後の決戦に臨むのが旧日本軍や米軍ではなく、民間人や帰還兵であるのも意味深い。結末を半ば予想しながらも、ひたすらに蹂躙され続け、耐え忍び続けた末の市民たちの一撃に期待度が膨らむ。
怪獣映画でありながら、人間ドラマをきっちりと描き切っているところが傑作だと思う。泣けることを売りにする映画は好きではないが、人々が戦う姿に涙腺が緩んでしまった。
島ぽん

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