サラミ山カルパス

ゴジラ-1.0のサラミ山カルパスのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.0
いつ出ても嫌なゴジラが一番出てほしくない「戦後」に出現するという−1.0どころか−100.0の時代設定が絶望感に満ちてて秀逸。「戦争」と「ゴジラ」という外からやってくる脅威と相対すると聞くと2つは共通しているように思えるが、その根本は全く異なる。何と戦っているのかもなぜ戦っているのかもわからないまま国に自らの命を捧げる自己犠牲が強制的に美徳とされていた戦争と、それが終わり今度は生き残ることを誇りとして戦う理由も明確な中で自らの意思で立ち向かうゴジラ。その違いはエレン・敷島・イェーガーの冒頭の不時着シーンとクライマックス前の離陸シーンからもわかる。大袈裟な演技の連続におふぅ…となりつつも、やっぱゴジラっておもろいなと、いろんな監督のゴジラを観てみたいなと、思わざるを得なかった。前に何かのレビューでも書いた気がするが、小さい頃にやりまくってたゴジラを操作して街の建物や木々を踏み潰して何もなくなるまで踏み潰し切ったらクリアのゲームをPS5あたりのグラフィックで出したらバカ売れするだろとザギンでラジゴーのシーンを観て思ったけど既に似たようなゲームがPS4で30万で売ってた。

まさかのダンケルク・スピリット。

ラストで泣き出す神木隆之介に引いてる明子ちゃんにワロタ。何してんねんこいつらみたいな目で見てたな。

エンドロールにあった「ゴジラ戦略会議」という仕事マジで気になる。シンゴジも本作もイカれた戦略だったな。
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