建野友保

ゴジラ-1.0の建野友保のレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.5
「死ぬな、生きろ。」シンプルなメッセージが心を衝く、素晴らしい作品でした。監督の過去作から「どうせ、戦後復興の日本万歳」の映画だろうなと消極的でしたが、杞憂でした。戦後間もない日本を取り巻く状況をうまく落とし込んだ脚本もよくできており、あちこちに現代社会に通じる辛口な言葉も散りばめられていて、意表をつかれました。当時考え得るであろうアナログなゴジラ撃退方法も現実味があって、ニヤリニヤリの連続、思わずのめり込みました。
ゴジラ映画にはこういうのを求めていたんだよ、ということを改めて感じさせてもらいました。ほんの一部、残念なところはありましたが、満点に近いです。各国でヒットするのではないでしょうか。次回作は「ゴジラ+1.0」かな?
建野友保

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