このレビューはネタバレを含みます
ゴジラ
【感想】
ゴジラの絶望感が凄まじかった。
熱線の爆発とか迫力がすごかったです。市民から見たゴジラってこんな感じなんだろうな。
あと、勝てない、死ぬ、って状態からどうするのか。見てて面白かったです。
とは言っても、そんなたくさんゴジラと戦ってないんだけどね。
漁船でゴジラと戦うところが一番どうするのかよくわからなかくて、ワクワクした。ああやって戦ってて、面白かったです。自分が機雷の仕組みとかを知らなかったからだと思うけど。
ラストのバトルも、もちろん面白かったが。作戦が一番面白かった。そんな方法で倒すのか、と。そこだけでかなりの高ポイントでした。
登場人物が作劇めいたセリフをたくさん喋るので、それが気になると言えば気になる。気にしないようにすれば気にならない。「そういう様式ね」って理解しながら見た感じでした。
好きか嫌いかで言えば、実写でやられると嘘っぽくて苦手な部類。演出も、「ここで無音でスローかぁ」とかって思ったりして、くどいと言うか。でも、まぁ、それに文句つけてると最低な映画としか言えなくなる。監督の演出方法に近いのかな、この台詞回しは。
登場人物たちも、感情を表出する演技中心なんだろう。結構過剰な演技に感じました。感情を押し殺している様子がほとんど無かったよね？ ヒロインの典子さんくらい？
でも、コレくらい分かりやすいなら幅広い年代の人たちが楽しめる気がするかな。山崎貴監督作品、って感じ。
あと、「戦後」と「ゴジラ」っていう企画の組み合わせが良かったんだろうなって思います。どれだけピンチになるか、どれだけ手の内ようがないか。見る前から想像できるもんね。
見る前はアメリカに助けてもらう話かと思ってたら、それも出来ないという状況になってるし。ピンチを作る設定が良かったなぁ。
ドラマ面がおかしいとはそんな思ってないが、ゴジラと戦後、と言う企画だけで見ていられる映画ってのが目から鱗な気がしました。
