働け吉田

ゴジラ-1.0の働け吉田のレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.3
観ました。ゴジラ映画には①初代や84、あとはハリウッド版みたいな人間の愚かさ(核)が産んだ災厄としてのゴジラ、②昭和シリーズの子供たちのヒーローとしてのゴジラ、③平成シリーズの大怪獣バトルの3パターンがあって、これは①のパターンで強烈な災害としてゴジラが描かれてる。いろんなゴジラを観てきたけど結局このパターンが1番好きで、今回の-1.0もそのパターンだからハマらないはずがない。とても良かった。
しかも前作のシン・ゴジラから大きく変わって全作の中で最も古い終戦前後って設定で、当然超兵器とかはなく、戦後の物資不足やGHQの介入もあって人間側もまともに交戦できない状態。敗戦でいろんなものを失った人々が精神論っぽいけど知恵と闘志と根性でゴジラと向かい合うっていう構図がとても良かった。サイズが最近のゴジラの中ではかなり小さい50mでそこそこ敏捷性があるのもリアルに怖くてヨシ!明確に人を追っかけてくるのが恐怖すぎる
TwitterとかFilmarksで評判が悪いドラマパートもそこまで悪いとは思わなかったかな。敷島の情緒不安定さはたまにイラッとしたけど、戦争でああいう風になっちゃった人ってごまんといたんだろうなって想像つくし。
VFXも本当に日本が作ったのかって思うくらい良かった。上陸したゴジラの動きとかちょっと不自然だなって思うところはあったけどそれを補って余りある絶望感と迫力。海上のシーンと放射熱戦の初披露のシーンはそこだけ切り取ってPCのスクリーンセーバーにしたい
シン・ゴジラと比較してスコアが低くなってるのはシン・ゴジラの変化球具合が単純に自分の好みにハマったってだけで、こっちも十分に楽しかった。山崎監督にありがとうって3000回言いたい
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