フレッシュ

ゴジラ-1.0のフレッシュのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ゴジラはシン・ゴジラすら観ていないゴジラにわかです。

泣かされたくせに3点とはどういうことかと、自分でも思うのだが。

怪獣映画としての面白さだけでなく、人間ドラマまで描こうという点は良かったと思うんですが、それで最後の浜辺美波が生きていたというシーンで泣いてしまったわけだが。

観ていて何度も思ったのは、
「これ何?特攻礼賛映画なん?」て描写。
戦争を生き残った人たちがゴジラ相手にどうなるかわからないけど、俺たちしかやる人がいないんだからやってらやろうぜ!的なあの感じは、まあわからんではないんだが、そういう滅私的なものだっていつの時だって世の中のどこかにはどこかに必要なものだとは思うが。
しかし今時、映画で死に行く者たちのロマンみたいなものは描くべきじゃないとおもうわけで。
ラストで神木隆之介を脱出させて「やっぱり特攻なんてダメだよね!死んだらダメだよね!」って言っても、そこまでに散々それっぽい描き方してんだから、じゃあここまではなんだったのよ⁉️みたいな気分になるわけで。
明日出航だから今日は帰れって言った吉岡秀隆が「最後の挨拶してこいっていうんですか」って言われたら、1人も犠牲出さないんだ‼️みたいなことを熱弁するわけだが、その直後のお前は連れて行かねえよ、戦争を経験してないってのはしわあせなことなんだ、とかお前たち若い奴に託したぞ、とか死ぬ気がないなら連れてけよ‼️死ぬつもりならあの啖呵なんだったのよ⁉️
ってなるんだよなー。
その死ぬつもりなの?死なずになんとかするつもりなの問題は結構この作品を混乱させている気がする。
最後にやっぱり死なせませんよー‼️ってどんでん返し的な要素を作りたかったのかもしれないが、あれ整備士の人がイスを初めて見た時点でフラグ立ててるし。
一貫性ないなーと思っちゃうのよね…。

細かいとこ言えば色々あって。
浜辺美波が電車の中で宙吊りになるシーン、これこないだミッションインポッシブルで見たぞ‼️とか(これは多分偶然なんだろうけど)。
浜辺美波めっちゃ吹っ飛んどって最後に生きてましたー‼️はまあ、ハッピーエンドにするにしても、じゃあ吹っ飛ぶシーン入れなきゃ良いのにとか。
安藤サクラが急に親切になる感じとか。
整備士を呼ぶために、基地が全滅したのはあいつのせいだみたいな手紙書いたら怒ってくるだろうって、その後あいつ仲間内でめっちゃ生活しづらくなるやん…とか。
キノコ雲とか黒い雨とかあんな使ってあんまりそれも後を引かないし…。

ということで、浜辺美波が生きてたから泣いちゃったけど、作品としてはちょっとなあって感じでした。

ゴジラのテーマがゴジラの恐ろしい場面じゃなくて、人間が(戦艦が)動き出すシーンに使われていたのは良い演出だなと思った。

あと怪獣映画だから映画館には割と小さい子供もいたけど、最初の方で人が頭から噛まれて放り投げられたり、完全に人踏まれてるし、そういうトラウマになりそうな場面割とあったと思うので、自分だったら子供は連れて行かないな…と思った。
フレッシュ

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