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ゴジラ-1.0のmofaのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます


山崎貴監督「まんま」の映画でした。
ゴジラメインというワケではなさそうだけど、
メインと思われる人間模様が、 
もう・・・何だかチープでね。
 色々、ツッコミながら観てました。
なので、眠気はなかった(笑)ツッコむのに、忙しくて。
 何だか、世間の評価は良いみたいなので、
言いにくいんですけど・・・言うけどね!!

【役者さんみんな下手でビックリした】
神木隆之介さんも、佐々木蔵之介さん、
安藤さくらさんも、
正直、演出と脚本の被害者だと思いました。
もっと、きちんと演技出来る人達なのに・・・・。
 漫画みたいな演出と台詞まわしに、演技に深みがなく、
何だか同情したくなった。

 演出とか脚本ってホント、大事なんやわ~と再確認した。
役者を生かすも殺すも、監督なんだよなぁ・・・・

加えて、
山田裕貴演じる水島が、「坊主」と呼ばれる違和感。
子役の演技力の無さよ・・・

吉岡秀隆さんに限っては、安定の同じような演技だが、
私の中で無きものになっている「映画Drコトー」での
陰鬱なコトーが、明るく舞い戻ってきたようで、
何だか嬉しい気持ちになった。

浜辺美波さんは、銀座で電車に乗ってる時の、
その握力にビックリした!(笑)

【主人公にイライラする】
主人公の設定も、何だか好感が持てず、
気に入らないし、イライラする。
 戦闘機の修理を、橘に頼みたいと言い張るのも、なんだかな~と思っていたら、
呼び出す為の手段に驚愕した(文句を書いた手紙を送り付けるって・・・)
 
わざわざ、銀座まで典子を助けに行ったのに、
(あの大人数の銀座で、よく典子を見つけたな・・・とも思うが)
ゴジラ見上げて、ボーっとして、逆に典子に助けられるとか、
おいおいって感じ。

冗談は通じないし、急に大声で怒りだすし、
むすっとしてるし、ホントに、全然魅力がない!
 最後、身を投じて、ゴジラに立ち向かったのに、
全然、カッコイイ!!とか思えなかった。
何故だ??
パラシュートで降りてくる所、めっちゃダサく見えたの、
何故??
 多分、脱出するやろう・・・と予想もついていたので、
助かっても、全然、安堵感が無かった。

【ご都合主義 読める展開】
典子があの電車から助かったのも驚きだし、
海の中に落ちたのに、もう、街中を歩いてのには、驚いた。
銀座で、典子を見つけた事にも、驚いた。
 たった一機残っていた戦闘機が、最新のものであるのも、
都合良すぎるし、
最後の作戦で、誰一人として死んでいないのも、
そりゃないやろう・・・と思う。

水島が小さな船に乗って現れた時、
出てきた喜びではなく、
「な・・・・何しにきたん??」という驚きがあった(笑)
 まさか、小船一つ一つに紐をつけて引っ張るとは思わなかった。
ゴジラに引っ張り込まれるんちゃうの??と
思うが、そうはならないのも、不思議。
 
 パラシュートで脱出する事も、
典子が生きている事も、
予想出来て驚きは皆無。
むしろ、生きていたのに、子供が
「おかあちゃん!!!」と走り寄っていかない点が、
違和感だらけだった。

最後の敬礼はなんなん??
あれ、なんの敬礼なん??

そういう所なんだよ。

【戦後の臨場感がない】
ゴジラは迫力があったけど、その他のCGとか、
映像がけっこう雑だな~と思った。
 戦後感が全然ないし、敷島の澄む家は、
オールウェズと雰囲気が似ていたように思う。
戦車もしょぼいと思う。

良かったところもあったけど・・・・
個人的には、学者が
「日本は命を粗末にし過ぎました」という下りは、
良い台詞だな・・・と思ったけど。

戦争とは別物としての今回の作戦ならいいけど、
主人公が特攻で出来なかった事を、
この作戦で晴らそうとしたり、
最後に敬礼をしたり・・・
 敗戦と、ゴジラとの闘いをリンクさせてるようにも感じて、
それはちょっと違うんじゃないのかな??って思ってしまった。
 極論かも知れないけど、戦争の負けを、
ゴジラとの闘いで帳消しにしたような感覚だ。
 
それでも、ゴジラのテーマソングには興奮した。
そして、戦闘機シーンの音楽は、
永遠のゼロとかぶった。


分かったことは、やはり、
私は山崎貴監督作品と、合わないようだってこと。
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