カプチンバード

ゴジラ-1.0のカプチンバードのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公の神木くんは特攻崩れの零戦乗りで、命が惜しくて嘘の機体故障を理由に大戸島に不時着する。その島で整備工たちと共にゴジラを目撃し、抵抗虚しく優香の旦那と神木くん以外全滅。
ゴジラのショックと特攻できない意気地なしの自分を責めながら実家に帰宅したが、父母ともに亡くなっていた。
失意の中、隣のババアこと安藤さくらにいびられつつ苦悩の日々を送るところ、ひょんなことから浜辺美波と連れ子(かわいい)に出会い、機雷除去の仕事をしながら平穏な日々を送るも再びゴジラが現れる。

仕事のため銀座に向かっていた浜辺美波はゴジラの攻撃に信じられない握力で耐え、神木くんとも合流するがあえなくゴジラビームにより死亡。(橋爪功いた?)

体を冷やすためか去ってくれたゴジラに戦後間もない日本政府もソ連を刺激したくないGHQも為す術なく、対応は民間の吉岡秀隆率いる対策チームに託される。
吉岡秀隆はフロンガスで相模湾に沈めて水圧で圧殺し、できなければ急浮上させて肺細胞を破壊させて殺す計画を立てる。ゴジラ体重200トン。
神木くんは隠されていた零戦の後継機を乗り誘導役に立つが、機体もろともゴジラの口に突っ込むのか?神木くんの戦争を終わらせるために?

思いの外早く到着してしまうゴジラに一同は戸惑いながらも作戦は実行される。頑張れ民間チーム。エレベーターのごとく下へ上へするゴジラ。ゴジラの再生能力が高くまたビームでやられる寸前で神木くん登場!優香の旦那に教えられた通り寸前でレバーを引き脱出。
ゴジラの顔面で爆弾が炸裂しゴジラ完全に沈黙…。

英雄の如く帰還した神木くんに電報で浜辺美波の無事が知らされ病院に直行する。浜辺、まだ死んでないってよ!
「神木くんの戦争は終わりましたか?」の言葉に膝から崩れ落ちる神木。あんなゴジラの攻撃に耐えられたのか浜辺…と思うも首には不自然に黒い傷が残る。
(勝手な考察だけど)ゴジラの再生細胞が張り付き不死身の浜辺が爆誕‼︎ シンゴジラの尻尾にへばりついていたのの一人が浜辺美波だったんじゃないかと思ってちょっと可哀想…。羽が生えてゴジラの尻尾にペタってくっついたんだろうか。
一方その頃、相模湾の深海でゴジラはモコモコ生きていた。シンゴジラに続く…といった感じか?

今回のゴジラから50年かけて再生してシンゴジラになった。シンゴジラの石原さとみクセスゴは佐々木蔵之介を継承したものだったのか。
今回のゴジラも可哀想な化け物という感じはなく、戦争の代替物としての存在で原爆や空襲の如く東京を破壊しまくる。シンゴジラではゴジラは戦争であり、災害でり、今となってはコロナでもあった。モノではなくコトなんだ。
今回のゴジラは口元はもこもこして少しかわいい。
庵野版のゴジラやオリジナルゴジラへのリスペクトが感じられて、ゴジラの悲しい咆哮で終わる形式美のある好印象なゴジラだ。
伊福部昭のあの曲がかかると興奮して心拍数爆上がり。
シンゴジラとは違うベクトルだけど同じくらい良かった。
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