カズザク17

ゴジラ-1.0のカズザク17のレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.5
嫁に誘われ映画館に。単なる怪獣映画と思っていたら…いい意味で、おもいっきり裏切られた。勿論、迫力満点!そこに、しっかりとストーリーが練り込まれているから、ハラハラドキドキ、最初から最後まで目が離せなかった。
特攻から逃げた人間が、自ら特攻を志願…そこには、大切な人を奪われた事への強い復習心と、大切な人を守りたいという強い気持ちがある。ある意味、重大な事を決断するには、最高・最強の精神状態である。特攻=死の考え方を、一部の上層部から無理やり押し付けられていた大戦中。それがたった数年間で、生き伸びるという選択肢を持つ事が出来る…人の命を粗末にしていた、大戦中の国に怒りを覚える。
「この国は変わらない」という船長の一言に…人の命を奪う事はなくなったけど、基本的に今も変わっていない国に失笑である。
死んだと思っていた人間が、死んだはずの人間が、何故か生きていた。嬉しい事に間違いはないのだが、不安を残した最後のカットが気になる…。深海に沈んだゴジラが…と合わせて、何かが起こりそうな終わり方に、続編を期待してしまった。