■加点と減点のせめぎ合い
初代より遡った戦後直後を舞台とした最新作のゴジラは、予告編が初めて公開された時から期待値が爆上がりしたのは言うまでもありません。
ただ、監督が山崎貴であることは、CGの完成度に期待を持たせつつも、ストーリーに一抹の不安を抱いたのは正直なところです。
結果、感想も事前に想像していたとおりとなりました。
まずは褒め。ゴジラの迫力は最高の一言。
我慢しきれずに三丁目の夕日で登場させちゃうくらいゴジラフリークときく、山崎監督の気合の入りっぷりがひしひし伝わってきました。
絶対的存在としてのゴジラを見事に描けていたのではないでしょうか。
次いで、うーんとなった部分。
極限状態といえる世界に反して、どうも気の抜けた演技が浮いて見えました。もともとシリアスさは追求しないという方針だったのかもしれないが、だとすれば戦後直後という舞台設定の意味合いが薄れてしまう気がします。
マイナスカラー版はまた印象も変わりそうなので、もう一回見に行こうかと思ってます。