このレビューはネタバレを含みます
最初はナヨナヨしたりぶすっとしてばかりの神木隆之介のキャラクターが気に食わなかったんだけど、最後にはこれぞゴジラを倒す男の面構えよ!って感じで逞しくなってたな。
特攻に怖気付いて生還した神木隆之介が、ゴジラに特攻して自分の戦争を終わらせるって話なんだよな簡単に言っちゃうと。
だからホント、生還したは良いものの悪夢ばかり見てフラフラと、死に場所を求めていた神木隆之介にとってしてみれば、格好良く自殺できる特攻先が自分から東京に現れてくれたからラッキーって感じだよな。
って考え方はかなり捻くれているけれど。
ここ数年はアメリカさんの映画に良いように使われてた我が国のゴジラが、やっとこさ戻ってきてくれたよな!って感じで純粋に劇場で日本産ゴジラが観れる事が嬉しかった。
元々は戦争だったり環境破壊へのアンチテーゼ的な役割を持っていたゴジラが、なんかキャラクター化していた昨今、元の「怒り」の権化であるゴジラを今作で取り戻せた感じ。
「小僧、戦争に行ってないってことはな、とても幸せなことなんだぞ」
このセリフは俺に言ってるね。ほんと、岸田総理が増税メガネとか言われてるし、日本の政治は終わってる!とかサウナで汗かいてるオッサン連中が皆んな好き勝手に政治への文句言ってたけどさ、戦争してないし、お前らオッサンも戦争に行った経験ないんだから、それで充分幸せなんじゃないのって思うよね。
それにしてもゴジラの映画ってラスト不穏な〆方にしなきゃいけない決まりでもあるの?
追記:アカデミー賞受賞ほんまおめでとう