思った以上に評判が良かったので新宿TOHOシネマズでMX4Dで鑑賞。
期待値が大き過ぎたがゴジラ映画のシリーズの一つとしたら演者も特撮もハイクオリティで見応えあった。
リアリティラインはさすがに低め。シンゴジラがリアル路線をやってるので正反対の作劇の山崎監督の趣味全開のバトルシーンは頑張ってる。
人間ドラマが薄っぺらいとかキャラクター性が弱いのはしょうがないにしろ他の作品で名演してる役者陣がかなり大雑把な漫画っぽい演技が観ていてキツい。
その中でも安藤さくらがリアル目な演技をしていたがプロットがチープなので演技が上滑りしてた。
名優達がことごとく演技が上手くいってないある意味役者殺しの貴重な作品かも。
主役の肝心のゴジラの見た目が当然ながら今風のハリウッド版を意識したマッチョ体型。それが戦後間もない銀座や田園風景に全然マッチしないのは参った。
迫力は充分過ぎる程あったしズルい程の強さもあってハラハラしそうだが何故か盛り上がらない。
戦艦や戦闘機の活躍する場面なのにケレン味やカタルシス成分が薄い。作戦がほぼ順調だからか。
幕引きも唐突なサプライズからのラスト恒例の鳴き声の流れが非常にバタバタしてて伊福部昭のテーマ曲で強引に締めてる感が否めない。
幸いだったのはMX4Dのサウンド設計が素晴らしかったので音響に関しては最高だった。
動く座席は半分近い尺の日常パートではほぼ普通の座席だったので少し料金を負けてもらいたいレベル。
一緒に行った友人が楽しんでくれたので良かった。
友人曰く熱線を出す時の段取りがジェノザウラーまんまだった。
