BillyKilson

ゴジラ-1.0のBillyKilsonのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.3
ここでの評価点も高く宣伝で見る映像でも迫力があり、シン・ゴジラも好きだったけど、時代設定的なのかキャスト的なのかあまり見る気になれずにいたけど、アメリカで大ヒットしアメリカ人大絶賛してるというのに後押しされて鑑賞。

鑑賞する動機となった「アメリカでなぜ大ヒットしたのか」「アメリカ人はどういう気持ちで見たんだろう」という視点で最初から見てたけど、主役は特攻隊だったけど特攻せず飛行機の故障(←嘘)を理由にに逃げてきたという設定で、冒頭からそれを「そういう奴がいてもいいんじゃないか」という人がいたり、特攻隊を批判するかのやうな姿勢と、だいたいゴジラ映画ってゴジラが出てくるのを勿体ぶるというか中々出さなくてイライラするの多いイメージだったけど、すぐにゴジラ出てくるのは好感が持てました。
舞台は第二次世界大戦末期から戦後にかけてで、日本の焼け野原や家族が失われた絶望的なシーンが序盤からあり、且つゴジラ誕生の理由が核兵器によるもので明らかなアメリカ批判とも取れる内容なのをアメリカ人はどう思ったんだろと、
アメリカで大ヒットという記事見てもその辺に言及したものはなくアメリカ人て日本に対してホントに能天気に加害者意識とか皆無なのかなとなんかイラついてしまいました。
自分はシン・ゴジラで初めてゴジラ誕生の理由が核兵器だと知ったけど、調べると1954(原爆投下から10年経ってない)年の最初のゴジラからその設定で、ゴジラとは核兵器の恐ろしさの象徴であり日本を絶望させる存在として誕生したというそもそもがアメリカ批判とも取れるキャラクターなんだなと知りました。
まぁでも記事にはなっていないだけで、この作品を多くのアメリカ人が見たという事は色々とメッセージは届いただろうし、何か思う事はあった(人もいると願いたい)であろうからそういう意味では意義のある映画なのかなと思いました。


ただ、作品の評価としては自分はイマイチでした。
映像はハリウッドで上映しても恥ずかしくないレベルだろうけど、なんか途中からストーリー展開やセリフとか色々とチープというか、なんか青臭いというか、分かりやす過ぎというか、アニメっぽい安っぽさを感じて、それがラストまで続く感じで少し眠くなったし、多くのアメリカ人がこれ見たかぁ、と思うと少し恥ずかしくもなったけど、まぁでもアメリカでこれが大ヒットしたんだし、こういう分かりやすいのがウケるんだなとは思いました。