とりそぼろ

ゴジラ-1.0のとりそぼろのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

山崎貴の山崎貴による山崎貴のための見え見え感動押し付けオナニー映画。感動のためのガチガチのフォーマット多数取り揃えて映画の形になる様にガチャガチャにパズル嵌め込んだせいで矛盾点やら明らかに異常な描写が気になった。期待の戦艦は噛ませ犬フォーマット、実は生きてましたフォーマット、あの時できなかった特攻を今ここでフォーマット、作戦失敗するも仲間が大挙してきてことなきを得るフォーマット、作戦失敗するも主人公の攻撃で解決フォーマット、文字通り死ぬ気で特攻したら脱出装置で助かりましたフォーマット、その他諸々クソ喰らえ。読め読めなんじゃ。ビキニ環礁の件なんか軽〜く流しよるしな。そのくせ銀座の小学生の暴れ方みたいなゴジラは無駄に長い。初代、シン・ゴジラと受け継いだメッセージ性をバカにしとんのか。近年のFFみたいに装飾華美で中身スカスカに見えた。

感動ありきで脚本を描いているためか、明らかに異常な描写が転々としており地獄。浜辺美波が電車から海に落ちてせっかく助かったのに、次のシーンではわざわざご丁寧にゴジラの進行方向である内陸側まで来て逃げ惑ってるの意味わからんし、あんだけの熱線で衝撃波起きてんのにあのビルだけ倒れんし、それに巻き込まれた浜辺美波は生きてるし、もうめちゃくちゃや。
ほんで、海神作戦のゴジラ浮上させるエアバッグな、あんな海底の水圧下でそんな浮力得られる様な気体ほんまにあるんか?水圧で圧縮されて浮力足りまへんで終わりとちゃうんか?仮にできたとして、戦後間もない日本に急遽押し寄せたゴジラに対してそんなすぐ用意できるんか?足りない浮力を船で補おうとしてますが、そんな動力で足りるか?ゴジラが暴れたら一発で海中に引き込まれるんちゃうか?ほんでゴジラもゴジラで再生能力あるとは言え、一回海底まで沈められたのにピンピンして動き鈍っとらんのよ。
あとな、ラストの熱線放つ直前で特攻喰らって崩壊していくとこな、あれだけの威力を放つ熱線の持つエネルギーが暴走して周囲に影響を及ぼすことなく鎮火することなんてあってたまるかよ。

ここまでメタクソに書いてきましたが、劇序盤のオンボロ船を追いかけるゴジラのド迫力の絶望感、初代を彷彿とさせる人類の化学兵器による海上決戦、そして何より佐々木蔵之介がちゅき。
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