このレビューはネタバレを含みます
人々の描き方は、まあ、うーん。時代は戦中から終戦直後に設定しているけど、登場人物はいかにも現代人。
あの場面で「それで絶対勝てるんですか?」とか追及するのずっこける。他人事だなあ。政府が情報統制って、いや、戦中は従軍してたんだから皆現場にいたでしょ。マスコミも戦争煽ったよね。本当に何もかも他人事。
特攻から生きて帰るというトップガン的な展開の大筋はいいと思うんだけど、やはり細かいところでご都合が目につく。
日本政府(占領下で軍隊なし)も在日米軍も、ゴジラがいつ日本を襲うかわからないとなったら、普通対策考えると思うんだよね。あれがいつどこに上陸するかわからないとか、ソ連どころじゃない危機じゃん。
そして、一番のご都合は、東宝の本拠地日比谷を襲うゴジラ!そういえば、すぐそばの皇居や霞ヶ関はどうなったのかな?国会議事堂から反撃してたけど、それにゴジラ反応したら動線上霞ヶ関やられる→国会、政府の中枢が消滅?
と、散々突っ込んでみても、ゴジラはかっこよかったので、まあ良いんです。銀座日比谷襲撃で、不自然なまでに逃げない中継陣のどことなく楽しそうな様子もちょっと笑でした。