ちゃんとすごくてちゃんと面白かった。
ゴジラの着ぐるみ感や痛々しく禍々しい肉体から放たれる熱線の表現がめちゃくちゃカッコ良くて、何よりもゴジラ映画を観ている楽しさと歓びを満喫できた気がする。
そして内容はシンプルでいてしっかりと日本の歴史に基づいたドラマがあって、お家芸とでも言うような充実感もあった。
なんだかよく分からないけれど例えるとすると、『トップガン マーヴェリック』が、トム・クルーズというスターのフィルモグラフィーの到達点とハリウッドの叡智の結晶としてあったなら、本作は、ゴジラというコンテンツと日本が持つ戦史や精神的土壌を用いてできる最大限の『トップガン マーヴェリック』だったんじゃないかと思ったりした。
