このレビューはネタバレを含みます
なんとも評価の難しい印象です、、、
VFXや監督お得意の昭和レトロな雰囲気作りは良かった。
ゴジラ東京侵攻の場面は、三丁目の夕日のあのシーンそのままな迫力！本当に夢にまで見た展開です。
重厚で圧倒的な怪獣王としての魅力が引き出されていました。その意味では、天災の象徴らしいシンゴジラとは大きく異なる点だと感じます。
一方で、人間ドラマに重きを置いた作風や、悪い意味で三丁目の夕日っぽい、どこかおめでたい雰囲気は本作にはマイナスだったんじゃないでしょうか、、、
特に吉岡さんと佐々木さんはダメでしょう、、、悪い意味で雰囲気に流され過ぎていて冷めてしまいました。
考察の上で最終的にはバッドエンドに落としたと思っていますが、それならもっと振り切った演出が欲しかったと感じます。
絶望的な状態なのは理解できたのですが、その描写が良くなかった。
あとどんなに思わせぶりな人間ドラマを展開したところで、伊福部さんの音楽に全て持っていかれていたことも印象深いです。
シンゴジラやモンスターバースシリーズの様に、伊福部さんの音楽を全編通して超える作品作りが必要だったのではないでしょうか。
