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ゴジラ-1.0のマツのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

2024.2.29
⚠️「ゴジラ」はもちろん、「ゲゲゲ〜」のネタバレ含みます。
個人的感想。











面白かった。ここ最近の邦画は、それぞれの年代で経験した戦中・戦後を扱う作品が多くて良いなと思う。(「トットちゃん」、「ゲゲゲ〜」、「君たちはどう生きるか」、「ゴジラ-1.0」)
その中でも今回比較される点多い作品は、「ゲゲゲの謎」。
どちらも戦中のトラウマによって主人公がPTSDを抱えて戦後を生きている人物であるのが大きい。しかも片方は玉砕、もう一方は特攻を命じられている。
「ゴジラ」は権力に対して登場人物を通して不満を吐露し、トラウマを与えた存在に復讐して、断ち切る成功体験を描くのに対して、「ゲゲゲ〜」はトラウマはそのままだし、世の中は変わらずにクソであるが、権力構造に対しての批判は演出や脚本を通して一貫して描ききっているのが大きな違いのような気がする(見返したら勘違いかもしれない)。

ゴジラで良いな。と思ったのは、技術者たちを描いているところ。ハリウッドの方のゴジラで技術者が出てくるのはあまり記憶にないかも。
穏やかな神木隆之介しか見たことなかったので、復讐に燃えている鋭利さを含んだ表情が良かった。

亡くなる人とそうじゃない人が分かりやすすぎる。死とは残酷であり、平等であるものなので、作品とはいえど優遇されているとあまりのめり込めない。
大切な人が亡くなっている人は結局救われないのか、などと悶々と考え込んでしまった。
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