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ゴジラ-1.0のManOfIronのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

☆「ゴジラ映画」として最高の完成度

◯ゴジラ本当に、ほんっとうに恐い!!!
◯ラストシーン、ブラックアウトしてゴジラの足音が一つずつ大きくなりながら響いてくるところ、ほんっとにもう勘弁してくれという感情だった。「恐い」はこの映画にとって最高の褒め言葉だよなー。
◯神木隆之介の演技が凄まじかった。他にも実力派の俳優が多数出演しているにも関わらず、それらを寄せつけないほど素晴らしかった。
◯神木隆之介が悪夢にうなされ浜辺美波に抱きしめられるシーン。よかったなあ…響いたなあ…。
◯何度か神木隆之介の口から出る「俺の戦争」という言葉に、この映画の面白さが凝縮されている。特攻から逃げたあの日からずっと、ゴジラに殺される隊員たちを見殺しにしたあの日からずっと、「俺の戦争」は続いていた。家族や仲間を得ても、頑張って稼いで人並みの暮らしをできるようになっても、彼の中ではずっと戦争が続いていたんだ。そのある種の呪いからの解放と、ゴジラという実際的な脅威への対処という二つの軸がより合わさった目的だからこそ、ワダツミ作戦には感情が乗ってしまうのだ。

・最後、浜辺美波は生きてなくてもよかったんでない?…と思ったけど、病室のベッドで神木くんと浜辺美波が抱き合うカットは美しかったので、このカットを撮るために生かしたと言われたら納得してしまう。
・↑より過激なことを言えば、神木くんも生き延びなくても良かったんでない??最終決戦の場にいた全員が「日本を守る戦い」をしている中、一人だけ「俺の戦争」をやってる神木くんだからこそ、果たせなかった特攻で娘のいる日本を守るという行為は「俺の戦争」と「日本を守る戦い」両方が昇華した美しい結末だったと思う。そこで本懐を遂げた神木くんは散っても良かったのではーというね。
・関係ないけど、山田裕貴は調子乗ってワダツミ作戦について行った結果、半人前の自分のミスで船長か博士を死なせてしまう展開かと予想していた。鬱エンド望みすぎか?
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