おもしろかった。
ストーリー自体はかなり大味というか、ご都合主義な感じ。
とはいえそれというのは、いわゆるロマンと表裏でもあるなと思った。エンタメ作品においては、そういったところの割り切りが少なからず大事だとも思う。
本作に関しては、演出の力でそれらの違和感を薙ぎ倒して、そうしてロマンやエンタメなどといった概念らをすべて味方につけていったように感じる。
画面の構成などの視覚効果、音楽や効果音などの音響効果、これらのセンスが本当に素晴らしく、光っていた。
VFXに関しても、不自然になりかねない規模感と質感とのバランスが絶妙に保たれており、悪くない。
全体として登場人物にはそれぞれ若干のキャラクターみがあり、彼らに対しては映画というよりもなんというか、アニメ的な心の動かされ方をした。
そういったなかでの、安藤サクラの存在には物凄く意味があると思う。芝居の説得力が圧倒的。
余談ですが、個人的には戦闘機のアクションシーンがもう本当に最高。ああいうの、大好き。機雷でゴジラを凌ぐシーンもかなり好き。機雷云々に関しては、訓練では優秀だった要素の回収がかなりアツい。
ゴジラはなんか若干まるめな気がしたけど、自信ない。これまで見てきたゴジラよりも、すこしかわいいかんじした。わんこみたいだったし。かわいいね。こわいけど。
