1954年の昭和ゴジラを尊重し、且つ平成のG細胞まで上手く取り入れた本作。
理屈ばかりでポリティカルな危機ばかりのシン・ゴジラより、ゴジラへのシンプルな対処方に胸がスッとする。
第二次世界大戦でお国の為に死ぬを決行した日本国民。本作品は特攻隊の存在と国内外を追い詰めた日本の軍事行動を真っ向から否定した反戦映画になっている。
前作も勿論、反戦映画だったのだが、民間人によるゴジラへの闘いに物語を終始した結果、本作品の方が戦争のむなしさと人間讃歌を痛感出来る。
好感の持てる素敵な物語だったと思います。
軽口を叩くのであれば、NHK大作朝ドラ版ゴジラという感じ。
エキストラに至るまでやけに懐かしい輪郭の日本人が好演。見飽きたベテラン役者に頼らなかった上手いキャスティングに拍手。
人々の素朴な想いに途中から涙がじわじわと。
死ななくて良かった。生きてこそなんだ。という感動が押し寄せてくる。
世界中で大ヒットも頷ける。
世界は、平和でありたいと願う人で溢れているんだなあと思う。
タイトルはマイナス1.0だが、時々、垣間見れる現代的な薄い台詞まわしと、最後の敬礼🫡、1話完結にしなかった三つの理由でマイナス1.2の評価。
しかし、このゴジラの造形って毎回変わる。とても珍しい主役だよね。