★伊福部昭のテーマ曲が響き渡るゴジラ映画の集大成
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怪獣映画と人間ドラマの融合など、この映画の高評価は語り尽くされているのでここでは省略したい。
本作はどちらかというマニアックな面と少年たちの夢物語と言える。軍事マニアなら戦艦高雄や幻の戦闘機震電の登場に鳥肌が立つだろう。武装解除されているが旧日本軍とゴジラの戦いは誰も想像していない夢物語だ。ゴジラを嘲笑うような震電の飛行は気持ちがいい。
あと、年がバレるが昔の科学雑誌「子供の科学」に載っているようなワクワクする科学実験を思い出す。時代設定である戦後間もない時代は、苦しい時代であったが明日への希望に満ちていた。ゴジラへのダメで元々の壮大な科学実験は、冷静に考えると笑えるが、そこがまた夢があって良かった。また、ゴジラ退治に参加する人々のいい顔は忘れられない。
一番嬉しかったのが国内向けに製作された映画が、アメリカで字幕映画にもかかわらず大ヒットしたことだ。館内では涙で嗚咽する人や拍手する人々までいたらしい。日本映画の未来が見えた作品でもある。