このレビューはネタバレを含みます
初っ端から、面白い…!
大戸島のゴジラ登場シーンから、視聴者を掴んでその後もハラハラする展開になっている。
第1ターニングポイントで、ゴジラが巨大化して再び現れる。
全体の半分地点（ミッドポイント）で、浜辺美波さんが亡くなって主人公がどん底になるのも、三幕構成のセオリーになってます。
主人公は戦争で生き残ったせいで、自分は幸せに生きてはいけない、みたいな間違った思考に囚われていて、そこからのカタルシスもちゃんとある。（間違いからの主人公の脱却が、ドラマ性とストーリーに厚みを作るそうです。ただ目標達成の話だと、薄っぺらくなるそうです。視聴者も、あまり感動もしない。by脚本本）
ラストの首筋の謎も、ググって調べたらはぁ～…なる程！と唸った。あの爆風で生きてるのは、流石に無理だろ〜…って、思っていたら、ご都合主義な展開ではなかった。ちゃんと理由が用意されていた。でも不吉なラスト…。
銀座襲撃の際に肉片が散らばってると、さらっとニュースキャスターが伝えてたので、それが伏線だったんですねぇ…。
ゴジラは原爆や戦争の寓意的な立ち位置なので、しょうがないのだけどゴジラの目的がよくわからないなぁ…、というのがゴジラ世代じゃない自分は気になってしまいました。
大戸島に来た時も、別に人間を咥えた後ぶん投げてたので、捕食目的でも無いようだったし…。
なぁぜなぁぜ？？って感じです。
目的が分からない、理由なき破壊行為！それがゴジラだ！と言われたらそうなのだな…となるのですが、シン・ゴジラでは、人間側が『傲慢な人間に対する神の怒り』的な事言ったりしてた様な気がしたので（言ってなかったかな…？）、なんかしら人間側の勝手な解釈でも良いから、述べるシーンがあるとなんかその映画の中でのゴジラの立ち位置が分かって、そこ腑に落ちたのかな…と。
