似太郎

ゴジラ-1.0の似太郎のネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

【0から−1.0へ】

さて、去年最大のヒット作『ゴジラ−1.0』であるが、やっとこさアマプラで鑑賞できた。☺️

監督は『Always 三丁目の夕日』『寄生獣』『永遠の0』などの特殊効果の達人・山崎貴が務める。主演は神木隆之介。

特攻隊の生き残りである主人公の敷島(神木クン)が「オレの戦争は、まだ終わっちゃいないんだァ〜!!ヴォ〜〜!!🤪」と絶叫しつつ巨大生物ゴジラに零戦で突っ込んでいくという、まんま『永遠の0』と同じような設定でストーリーが進行していく。

一応、特撮のプロフェッショナルである山崎貴監督だけはありド派手なCG技術がお見事。戦後間もない焼け跡闇市の再現やゴジラの暴れっぷりが本場ハリウッドも顔負け!😱なクオリティでどんどん映画の世界に引き込まれる。

しかし、なんだろう❓このご都合主義丸出しでポンポン進み過ぎなストーリー展開に軍部の頓珍漢なやり取り、死んだ筈の恋人がラストで奇跡的に助かっていたという驚愕オチの数々は…。

もしかして単なる特攻隊の生き残りである神木隆之介クンの妄想話❓「生きて帰ってくる。それが定め…」と内心では思いつつも再び特攻隊に志願する動機も薄っぺらくまるで説得力皆無。

中盤の作戦会議で「🤪っつー事は、戦時中よりはマシなんスよね!?🤔なら俺もゴジラと戦う〜!!💪」と生き残りの特攻隊員が叫んでいたが、そんな事ぐらいで軍に再入隊するんなら「もうあんな馬鹿な戦いはしたくない…」と言っていた他の生き残りの隊員の存在理由が悉く抹消される訳で、要するに最初から【意味無い】のである。

太平洋戦争によって「0」となった戦後日本を再び「0」に戻す。いやむしろそれ以上の「−1」にさせるというコンセプトが山崎貴の脳内にはあるようで、結局ゴジラなんていう化け物はイカれポンチな元・特攻隊員を釣るための周到なエサに過ぎない。むしろこの日本を「−1」にさせるのはゴジラではなく元・特攻隊員の連中なのだ。

そういうゴジラ=エサに釣られて大勢のイカれポンチな観客(=元・特攻隊員の連中。或いはネ○ヨ)が本作を観て激烈に支持するという極めてイビツな構造になっている。これには驚き‼️

日本アカデミー賞作品賞、米国アカデミー特殊効果賞など各賞を総ナメ。主演の神木隆之介クンの眉間の皺寄せ演技が、凄まじい破壊力を感じさせる。安藤サクラ🌸主演で是非とも続編を希望!😁😁😁

タイトルは『この世界の片隅に−1.0』でもいいや。(笑)
似太郎

似太郎