このレビューはネタバレを含みます
この作品は、とても「生きる」ということにこだわっていると感じました。
もし昭和や平成に制作された作品だったら、最後に敷島が自らの命を犠牲にしてゴジラに突っ込んで自滅し、奥さんとも再会することなく終わったのではないかと思います。
かつての日本では、そういう自己犠牲が尊いとされていた時代だったけれど、今回の作品は違った。主人公の敷島も、自分の命が惜しいと思う、ある意味人間らしいキャラクターでしたし、敷島の周囲の人々も、「みんなのためにお前が犠牲になれ」というのではなく、「自分の命は大切にしろ」と考える人々でした。
だからこそ、海外でも受け入れられたし、高く評価されたのだと思います。
時代は変わったんだなあと実感した作品でした。