クリーム

ゴジラ-1.0のクリームのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.7
確かにVFXやCGを駆使した映像は、素晴らしかったです。評価されるのも納得でした。だけど、内容が引っ掛かって、普通に楽しめるレベルだけど、皆さんの様に面白いとは思えなかったです。
後、劇場で観た人との温度差は、必至の作品だと思います。

第2次世界大戦末期の1945年。特攻任務から逃れる為、大戸島に辿り着いた敷島浩一は、伝説の怪獣ゴジラに襲撃され、その場にいた仲間を救う事が出来ませんでした。そしてPTSDと戦いながら、東京で新生活を始めるのですが、赤ん坊を抱える大石典子という女性と出会い、一緒に生活し始めるのでした。



ネタバレ↓
(この映画がお好きな方は、スルーして下さい)
褒めてないので、ホントごめんなさい。


敷島は、金の為に給料の良い危険な仕事をし、そこで知り合った博士と共にゴジラを倒すプロジェクトに参加し、無事、任務完了。でもゴジラの細胞は海の底で、新たに活動し始める映像で終わります。

序盤で、敷島が故障して無いのに故障したと言って、整備をお願いしに来たり、ゴジラの襲撃時にビビって飛行機の大砲を打てずにそこにいる者達がほぼ無くなり、有能な整備士の橘に非難されたり、東京に戻っても帰って来た事を恥知らずと言われ、空襲はお前のせいだと非難される。まるで戦争ドラマの様な内容が始まり、リアリティがあって良い!と思ったのですが…。
何故か急にリアリティを欠きます。
急に典子と一緒に暮らし始め、近所のおばちゃんも急に親切になり、米までくれて、赤ん坊の面倒を見る。
ゴジラを海底に沈めるとか、あんなに怒っていた橘があっさり、整備を引き受けパラシュートまで用意してくれる。
放射熱線を吐いてるゴジラの口に特攻して爆破し、上手くパラシュートで脱出する。
それに典子があの勢いで、ふっ飛ばされたのにラストに生きてて、軽傷な見た目。
何だか、急にご都合主義のオンパレードで、内容がどうしても煮え切らない出来に見えました。
こう言う作品は、中途半端にリアリティのあるドラマを織り込むなら、もっとゴジラが単純に暴れるで良かったんじゃないかな?って、勝手思いました。
私にはピンと来ない作品でした。
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