期待は高かったが、その期待通り満足できた作品だった。 ゴジラの恐怖感が非常によく表現されていたと思う。やはり恐怖感はゴジラ映画の根本となる部分なのでよかった。作品全体を通してみれば怪獣映画というよりは、人間ドラマの中にゴジラを組み込んだという印象。 かといってゴジラの存在感が薄れたわけではなく、そのあたりは非常にバランスがよい作品となっていると思う。アカデミー賞で視覚効果賞を受賞しているが、納得できるだけの映像で感激した。人間ドラマの部分も、家族や目的を共にする仲間、 そして背景に戦争や戦後の生活を絡めているところでストーリーに重みがついている。ゴジラ映画はまだ続くと思うので、次回以降どういう風に描かれるか楽しみだ。