もこもも

ゴジラ-1.0のもこもものレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.0
戦後間もない日本に突如現れたゴジラを前にしても懸命に立ち向かい、生き抜く人々を描いた作品

ゴジラの映画は興味がなくて
今まで観たことなかったけど、
めちゃめちゃ感動する人間ドラマやん...
愛、絶望、人を守る想いや力強さが
濃密に詰まっていて何度も心震わされた
ゴジラとの戦いが自分の中の戦争を
終わらせる為の戦いなんがグッとくる

「俺の...戦争が終わってないんです...」

神木隆之介演じる敷島浩一の
人間性というか行動に深く共感させられる
特攻を拒んで逃げるのも、
最初の島でゴジラのあまりの恐ろしさに
立ち向かえなかったのも、
自分だけ幸せになること、
生きることに負い目があることも、
どれも共感してしまうから、
典子さんと幸せになる決意をした矢先に
典子さんを目の前で失ったことが
あまりにも切なすぎて胸が張り裂けた

典子さんを失ってからの敷島の
喪失感、自己嫌悪、ゴジラへの復讐心は
見てられないくらい切なかった
最後のゴジラとの対決も絶対特攻すると
思ってたから敷島が生き残る選択をしたことに
めちゃめちゃ胸がジーンと熱くなった
生きていた典子さんとの再会は
心の底の底から良かったと思って、
涙が滲むぐらい感動させられた
ゴジラの再生とか典子の首のあざとか
不穏な気配はあるけど、ひとまず
敷島と典子が再会できたことがなにより嬉しい

「小僧、戦争に行かないことは幸せなんだぞ」

敷島の仕事仲間の船長、学者、小僧も
みんな愛に溢れてて熱くていい人やったな
船長と学者が小僧に向かって
作戦に参加するなって言った後、
「この国はお前たちに任せたぞ」って
ボソリと呟くシーンは大人の優しさと
かっこよさが詰まっててグッときた
橘さんと敷島の関係性にも胸が熱くなる
それにしてもゴジラって絶望的に強いな
もこもも

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