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ゴジラ-1.0のはのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.4
戦後日本をゴジラが襲う話

毎回「やったか?」いうのやめて欲しい。
何回目かの時に、「それ言うのやめなよ」と思わず言葉にしてしまった。

ゴジラ好きなのでゴジラがかっこいいだけで+1.5点くらい。
最近の日本のゴジラはゴジラの再生能力をねっとり気持ち悪く描くのが流行りですよね。
ゴジラの一番やばいところは常時ベホマの再生能力、って設定がすごくわかりやすくて良かった。
1999年のデストロイア戦だと身体を真っ二つにされた瞬間に再生、って一番やばい回復見せてたけど、描写が一瞬過ぎて設定知ってる人間にしか伝わらない感じだったから、とても良い演出の進化だと思う。

自分の肉体をも破壊しながら、超再生能力で帳尻合わせて撃つ放射熱線も生き物っぽくない気持ち悪さで良かったです。
割と今までで一番好きな放射熱線かも。

人間ドラマもこんなもんでしょ。
自分は涙腺ガバガバ人間なので参考にはならないかもしれないがちゃんと泣けたし。

以下微ネタバレあり観終わった人向け感想です。


最初出て来た時のゴジラが小さくて、時代が時代だけに忖度して倒しやすい強さに難易度調整したのかな? と思った。
そしたら次出て来た時は歴代でも強い方のゴジラで笑ってしまった。
この時代設定で手加減なしのちゃんとした強いゴジラ出すのかよ、と。
放射熱線のシーンでこんなの絶対無理じゃん! ってなった。
まあ次の瞬間「ああ別にオキシジェンデストロイヤーあるか」ってなったんだけども。

だけどオキシジェンデストロイヤーは登場せず、しかしちゃんと説得力ある方法が出て来てびっくり。
個人的にはここが一番評価ポイントで、なんというかゴジラ映画が従来のゴジラ映画から卒業して新しく生まれ変わったみたいなカタルシスがあった。
原作通りを踏襲するのがファンサービスって考え方もあるなかで、新しい方法を生み出し選んだというのは素直にすごいと思う。

序盤ジョーズっぽい感じから後半バトルシップみたいなノリで面白かった。

震電も良かったねー。
超兵器は出せない代わりの秘密兵器って感じでテンション上がる。

次回また映画が作られたら、ゴジラもっとキモくなるんだろうな。
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