イチロヲ

ドクター・モローの島のイチロヲのレビュー・感想・評価

ドクター・モローの島(1977年製作の映画)
3.0
DNA研究所が整備されている孤島に漂着した青年が、モロー博士による獣人実験の異常性に気づかされていく。H・G・ウェルズ著「モロー博士の島」を原作に取っている、ホラー映画。本作が2度目の実写映像化となる。

技術力の可能性を探るべく、非道徳的な実験に打ち込もうとする、マッド・サイエンティストの系譜。なお、今回鑑賞したDVD版は、過去にテレビで放映されたバージョンとは、異なるラストになっていた(個人的にはテレビ版のほうが好き)。

ひょんなことから美人さんとカップリングされた部外者の主人公が、研究所サイドと被実験体サイドの板挟みに遭い、どっちつかずの状態でフラフラさせられる。「漂流先(旅行先)で訳ありの美人を見つけたら、最悪の事態を予測せよ!」を地で行く物語。

獣人のメイクアップ効果と本物の猛獣を使った格闘シーンにインパクトが盛り込まれているが、獣人の凶暴性がイマイチ伝わらないため、モフモフした動物が単にじゃれてるように見えてしまう。半人半獣の悲哀と憤りに関しては「獣人島」のほうが絶妙といえる。
イチロヲ

イチロヲ