人類と恐竜が混在する世界を舞台に両者の行く末を"劇場版より約１４分間長い未公開映像や復元された短編のプロローグ"を含んで描きだす。今年初の円盤をフラゲ購入して、エクステンデッド版を字幕で鑑賞した。まず"エクステンデッド版"としては開幕で短編の『バトル・アット・ビッグ・ロック(２０１９年)』がそのままフルで挿入され、前回『ジュラシック・ワールド/炎の王国(２０１８年)』ラストで恐竜が人間たちが暮らす日常へと解き放たれたその光景の継ぎ足しとして、スムーズに第二弾と第三弾を繋ぎ止める完全版の役割を果たしている。また正直、本編よりもサム・ニールやローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラムら筆頭とするパークのレジェンドたちのメイキングでの話し合いや熱量が、このジュラシックユニバースの稀有の完結編に駆ける想いを打ち明けていていて、絶妙にすばらしかった。ブライス・ダラス・ハワードの恐竜顔負けのあの派手な芝居も、メイキングで再確認。公開時に話題となった"イナゴ"のくだりも、追加シーンの補充により満たされ、そこまで気にはならなかった。結果 円盤を購入して正解だったし年内、少なくともあと１００回は字幕と吹替を交互にいれかえ観返そうと思う。
