悪天候による機体のトラブルで、反政府ゲリラが支配する無法地帯に着陸を余儀なくされた機長と乗客の運命を描くアクション・スリラー。
はっきり言おう、今年ここまで期待を上回った作品は無かったと言ってもいいだろう。飛行機のトラブルとゲリラによる命の危険。これほどまでにスリリングで、これほどまでに不運な状況。最後の最後まで手に汗握る作品はなかなかない。
今回の作品は、トラブル発生時の初動と各担当者の圧倒的なリスク管理、決断力の速さ、そして、現場機長の責任感の強さによる結果だったのではないかと感じる。一秒でも早く手を打つことと、情報収集能力の高さに感服だった。
そして、この手の作品では、必ずと言っていいほど会社内に“邪魔をする”人間が登場するのだが、今回の作品では全社一丸となって、この重大なインシデントに立ち向かっていくと言ったスタイルになっていた。当然だが、この物語では“あの状況”だけでも十分にスリルある物語になっていた。
今回の作品もそうだが、どんな状況に陥っても諦めないメンタルが最悪の状態を乗り切るために必要なポイントなんだと感じた。そして、これらの結果に関しては、我々が生活や仕事をする上で絶対に必要なことなのではないだろうか。その様に感じた。
