ゆかちん

ロスト・フライトのゆかちんのレビュー・感想・評価

ロスト・フライト(2022年製作の映画)
3.1
思ってたより面白かった!
なんというか、ちゃんとハラハラしたし、色んな危機が訪れるんやけど、その時間配分とか内容もバランスが良い。
上映時間も長すぎず短すぎずでちょうど良い。
ありえないことや都合がいいところもあるけど、リアルそうなところもあるから、その辺の違和感も引っかかりつつまあいいかなと。
…てことで、映画館で観ると没入できるし、観終わって、「あ〜面白かった〜」て劇場を後にできる作品でした。




悪天候のなか、落雷でコントロールを失った航空機のブレイザー119便は、奇跡的にフィリピンのホロ島に不時着する。
機長のトランス(ジェラルド・バトラー)や乗客乗務員ら17名はからくも一命をとりとめたが、不時着した場所は凶暴な反政府ゲリラが支配する無法地帯だったーーー。



最初に、トランスは仕事をするには
「一つ一つ着実に」と話していたんやけど、
この映画のストーリー全体に言えることだとも思った笑。


①飛行機の事故
②不時着した島で助けを呼ぶために移送中の犯罪者と2人で動く
③ゲリラ軍に乗客乗務員を人質に取られて救出に向かう
④絶対絶命ピンチのときに助けの傭兵と合流して戦闘
⑤ゲリラ軍が追いかけてきて最終決戦の中逃げ切れるか

…て感じで、一難去ってまた一難。
これも、「一つ一つ着実に」乗り越えていく。
「一つ一つ着実に」見せ場があり、緊迫感もある。
こういう着実に繋いでいく作品なので、とても見やすかったし、途中全然ダレなくて、ずっと集中して見れた。

あと、合間に飛行機会社での捜索・救出するための動向とかも挟まれたのも良かったな。


てか、LCCだめすぎんか?
天候が危ないのに燃料経費削減のため、その悪天候の中飛べとか。
トランスがなんとか通信手段見つけてLCC本社に電話かけたら迷惑電話ですかみたいな対応とか。
あと、シンガポール発東京便で、いくら大晦日とはいえ乗客14人なんや。。。
そりゃ燃料ケチりたなるのかな。。
でも、航路変えずになんかあったら取り返しつかない損失になると思うんやけど、、、。
緊急対策で呼ばれたスカースデイルだけ優秀。


全員無事となると現実性が欠けるとはいえ、被害者悲しかったなぁ。
あの韓国人の夫婦の最期悲しすぎんか、特に夫。


戦闘シーンは接近戦から銃撃戦までしっかりと。
いくら軍出身とはいえ、ゲリラ軍戦闘員を返り討ちにした後に葛藤を抱えるトランス。
その辺はそれなりにちゃんと抑えてるんやなぁと。
ジェラルド・バトラーやから接近戦も強そう〜。
その点、同じ軍出身でも、ガチ戦地戦闘してきたということで、移送中の犯罪者ガスパールは容赦ない。これが戦争というものなのだろうか。
段々とバディみたいになり、ガスパールが「俺は一緒に逃げられない」とトランスに挨拶した時の2人の笑顔が不思議な友情を感じで良かった。
これが戦争というものなのか。
お互いを認めた友情関係みたいなのは、見ていて清々しくていいなと思えた。

スカースデイルが呼んだ傭兵が冷静で強くてプロフェッショナルたちでカッコ良かった。
車を貫通する銃すげー。

でも、最後のゲリラ軍のボス、どう倒すのかと思いきや、飛び立つ飛行機の足で突進してぶっ殺すというマンガみたいな展開やった笑。
いや、そのくらいでないとスカッとしない感じやけど笑。

最後、トランス、被弾してるんやから、わいわいしてるより早く救急隊が駆けつけて手当てしなはれ!て思ってもうた。
このまま死んだりしないよな?とハラハラ。大丈夫やったぽいけど。


ジェラルド・バトラーが普通の人を。
前に見たのが「炎のデスポリス」だったから笑、普通の善人役やってるのに違和感w
「イギリスですか?」と言われて、「一緒にしてもらっては困る!誇り高きスコットランド人だ」と冗談めいて言うのはなんか良かった。
でも、こんな災難も、ジェラルド・バトラーなら頼もしいね笑。
ジェラルド・バトラー、強そうやし悪そうにも見えるけど、「グラスゴー大学で法律を学び、最優秀の成績で卒業。エリザベス女王のマネージメントを扱う弁護士事務所に就職した。」てwikiに書いててめちゃ優秀なんだなと笑。弁護士事務所での仕事はキツくて合わなくて辞めたらしいけど。素質は強すぎる笑。
荒くれ者の役が似合いそやけど、元は真逆そうやね笑。

乗客の1人だった移送中の犯罪者ガスパール、観たことあるけどどこやっけて思ってたら、Netflixマーベルドラマのルーク・ケイジ演じたマイク・コルターか!
裏切る?大丈夫?て思ったけど、最後までトランスや乗客たちを守る。
最後、助けに来た傭兵が持ってきていた大金を盗んだけど、あのとき、傭兵のリーダーが一緒に逃げるぞって合図を送ってたのに対して、わかりやすく合図して持ち去った。これは、自分のことを諦めさせるためにわかりやすくやったのかなーとも。勿論、報酬として、自分が逃げるために、てのもあるけど。でも、無理やり待ってて傭兵の人が飛行機乗れなくなるのも危険やしね。
それに、その後も彼らをサポートし、逃げる飛行機に攻撃しようとしていたゲリラ戦闘員を撃ち殺したりして、彼らが逃げられるよう最後までバックアップしてたもんな。
ほんまに自分の私利私欲のためならサッサと逃げたらええやん。
贖罪は思わぬところでやってくる。



この映画を見て学んだのは

●飛行機に乗るときのシートベルトは大事
●LCCはなるべく利用したくないかも
…でした笑。
ゆかちん

ゆかちん