コマミー

ロスト・フライトのコマミーのレビュー・感想・評価

ロスト・フライト(2022年製作の映画)
3.7
【犯罪者との乗客救出作戦】




"ジェラルド・バトラー"演じる航空機の"機長"が飛行機の故障で"反政府組織が支配する離島"に着陸する事になり、機長が助けを呼んでる間に反政府組織に"連れ去られてしまった副操縦士・客室乗務員・乗客"の命を救う為、一緒に護送する為に乗り合わせた"元フランス外国人部隊の犯罪者"と手を組み、反政府組織に挑むと言う物語だ。

まぁ、また新たなジェラルド・バトラーの"ヒーロー像"が描かれた作品ではあるが、今回はどちらかと言うとヒーローは一緒に乗組員や乗客を救う為武器を手に取り戦ってくれた犯罪者:"ガスパーレ"だと言っても良いだろう。
そして本作の1番の悪役はと言うと、本当に申し訳ないが反政府ゲリラ達もそうなのだが、悪天候にも関わらず主人公"ブロディー"に離陸を命じた"上司"であるだろうと感じた。そもそもブロディーが所属する航空会社が闇深すぎる。まぁ、結局はそんな航空会社が"こっそり雇った傭兵部隊"に更に命を救われる事になるのだが…。上層部の1人である"トニー・ゴールドウィン"演じる"スカーズデール"はとんでもない功労者だ。

それにしてもガスパーレが心強すぎた。彼がいなかったらブロディーは命を落とし、仲間を救えてなかっただろう。あとあえてあともう1人、本作の功労者を讃えるならば副操縦士:"デレ"だ。彼がいなかったら飛行機はいつまでも飛ばないままだし、彼が体を張ったから乗客達の命を繋ぐ事ができた。若くて勇気がある副操縦士だ。

本作のあらゆる設定はツッコミどころ満載だし、"リアリティがない"かもしれないが、本作にはいわゆるヒーローと呼べる人物が沢山出ており、「RRR」や「ヴァチカンのエクソシスト」同様に応援上映があったら一か八かもっと話題になるだろうなと感じた。

あ、実はどうやら続編制作が決定しているみたいだ。主演がまたジェラルドになるかはまだ分からないが、一応期待しておこう。
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