モチモチの木

ロスト・フライトのモチモチの木のレビュー・感想・評価

ロスト・フライト(2022年製作の映画)
3.7
本作のあらすじは、主人公トランス機長が操縦する航空機が被雷し、通信機器や計器類などの電気系統が故障したため、無政府状態であるホロ島に緊急着陸するという物語となっている。(その島で反政府ゲリラとのトラブルに巻き込まれるのだが省略)

一つ雑学を。まず、飛行機事故に人生で遭う確率は120万回に1回、そこから飛行機の死亡事故に遭う確率は1100万回に1回と大幅に下がっている。また、年間で飛行機が被雷する確率は0.1%程度である。かなりの確率で被雷している。そのため、現代の飛行機は落雷対策として、スタティックディスチャージャー(帯電した静電気を空気中に放電する装置)を約20-30本搭載していたり、表面は導電性の高いアルミ合金で作られていたり、電子機器には電磁シールドの保護があったりと落雷防止対策を入念におこなっている。それらのおかげで被雷による墜落はまずない。つまりは、安定した飛行が出来なくなるほど故障することはないということである。今作では、バカの指示で落雷対策がバッチリされた飛行機でも「安定した飛行が出来ないほど荒れ狂う雲の中」に、行かなければならなかったためにこのような事故が起きたのであって、普通は絶対にない。なので、安心して気兼ねなく飛行機に搭乗してほしい。

本作の感想に戻るが、割とさっくりしているのでスキマ時間にピッタリの映画だと感じた。もっと人が死んだりと刺激が欲しかった。マイクコルターが演じてた筋骨隆々の犯罪者だけど善人気質のキャラは大好物だった。