HAYATO

ロスト・フライトのHAYATOのレビュー・感想・評価

ロスト・フライト(2022年製作の映画)
3.9
2024年157本目
航空パニック×脱出サバイバル
飛行機で鑑賞することは絶対におすすめできない。
トランス機長が操縦するトレイルブレイザー119便は、嵐と落雷の影響でコントロールを失い、フィリピン・ホロ島に不時着。機長のトランスや乗客ら17名はからくも一命をとりとめたが、そこは凶暴な反政府ゲリラが支配する無法地帯だった。トランスは、乗客で移送中の犯罪者ガスパールと手を組み、通信手段を模索する。
J・P・デイヴィスと元MI6という経歴を持つ小説家・チャールズ・カミングが脚本を執筆し、ジャン=フランソワ・リシェがメガホンをとった。
トランス役は、プロデューサーとしても参加したジェラルド・バトラー。その他、『メン・イン・ブラック3』のマイク・コルター、『ドリームプラン』のトニー・ゴールドウィン、『ムーラン』のヨソン・アン、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』のダニエラ・ピネダ、『アイリッシュマン』のポール・ベン=ヴィクターらが出演。
ホワイトハウスを占拠されようと、隕石が落ちてこようと、ロシア海域に潜航しようと、必ず生き延びる不死身の男・ジェラルド・バトラーが、今回もまた窮地に陥る。
107分という比較的短めの上映時間ということもあってか、非常にテンポが良い。前半の航空パニックだけでも2時間引っ張れそうだが、後半からは脱出サバイバルが始まるという圧倒的ボリューム感。その反面、人間ドラマはやや薄味な印象。途中から機長を助けてくれる超有能な犯罪者・ガスパールにもまだまだ謎が多く残っているので、その辺はすでに製作が決まっているガスパールを主人公にした続編『SHIP』(=船)で明かされるといいな。
危機的な状況での航空機の操縦や、反政府組織と傭兵部隊の戦闘など、重要な局面の描写はとてもリアリティがあり、ハラハラドキドキしながら楽しめた。特に、ラストスパート。航空機近くで繰り広げられる激しい戦闘は迫力があり、車を貫く狙撃がめちゃかっこよかった。
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