2022年のアメリカ映画。ジェラルド・バトラー主演のサバイバルアクション。監督は『アサルト13 要塞警察』のジャン＝フランソワ・リシェ。
B級臭が漂うも、ジェラルド・バトラー主演ということで期待を持って鑑賞。結果、想像以上に楽しめてびっくり。ストーリー的には特に捻りがないものの、所々で意外性のある展開に目を引く。全体的にも緊迫感はかなりのもの。ジェラルド・バトラーはタフで勇敢な機長を熱演しており好感が持てる。救助チームも優秀で、この展開も熱い。意外なほどにミリタリー色も強く、アクション好きとしても興奮の出来。107分でサクッと観れる中々の良作である。
ジェラルド・バトラー以外のキャストが弱いが、人物としての魅力などは申し分ない。人間ドラマが皆無な脚本なのはあえてそうなのかもだが、個々を掘り下げても面白いものが作れたと思う。機長、クルー、乗客に深みを持たせればと、そこは残念ではある。救助チームも個性的な面子で、ここだけ切り取って別作品が出来上がりそうなレベルだったな。
鑑賞すると飛行機に乗るのが怖くなる。間違ってもフライト中には観てはいけない。いつ何時こんな事故に巻き込まれるとも限らない。そう考えると恐ろしい。フィクションではあるが、航空会社はこういうケースも想定して万全の体制を期してもらいたいものだ。
