Emmy

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)のEmmyのネタバレレビュー・内容・結末

2.7

このレビューはネタバレを含みます

すでに何回か観ていたけどhuluで観られるようになったので改めて鑑賞しました。
すごく評判が良いんですけど、私はあまり好きではありません。キャラクターの感情表現がわざとらしすぎる感じがするのと、なんかメソメソしているシーンが多くて湿っぽい感じがするのと…で。
最近のコナン映画では駄作と言われている『緋色の弾丸』の方が好きです。

映画冒頭でキールがユーロポールの人を助けようとするのですが、あの辺りの映像の雰囲気は好きです。『ミッション:インポッシブル』の第1作っぽさがあって。

『名探偵コナン』はアニメでも映画でも「〜でございます」とするべきところを「〜になります」というセリフにするので、それが結構気に障ります。今回は「紹介させてください」というのも気になりました。「紹介いたします」の方が自然だと思うのですが、最近「〜させてください」の方が丁寧な感じがするとかでそちらを使う人が増えているみたいです。でも形だけ「〜させてください」と相手の許可をとった風にしても相手が許可を出す前に勝手に紹介しはじめるのだから「紹介いたします」と自分達の責任で紹介してください(相手の許可をとるポーズは取りました、という感じがいやらしい)と私は思います。
セリフもやはり脚本家の方が考えていらっしゃるのでしょうか?感覚ではなく理屈でセリフを決めてほしいなといつも思っています。

謎解きそのものや謎解きのシーンについては…
眠りの小五郎の推理ショーを始める時、麻酔銃を撃った描写はあったけどスピーカーをつけた描写はあったかな?と気になりました。今回コナンくんは小五郎さんから少し離れたところで推理ショーをしているので。
麻酔を打たれた小五郎さんが座るための椅子を阿笠博士が差し出してうまいこと小五郎さんを椅子に座らせたのですが、スピーカーもその時につけたのでしょうか?描写は無かったように思います。
レオンハルトさんを殺害した毒物は血液検査の結果「洗剤か何か」と言われていましたが、殺害回想シーンでは錠剤だったのも気になります。あくまで「洗剤のようなもの」であって「洗剤に似た成分の毒薬」だったのかと自己説得しましたが、突発的な犯行であったことと清掃員のフリをしていたことから洗剤を飲ませるというのは自然ですし、本当に洗剤だった方が「洗剤か何か」という血液検査の結果に言及するセリフも無駄にならなくて良かったのでは?子どもが真似して洗剤を他人に飲ませようとしないように制作途中で変更されたのかな?

「お前の行動は尋常じゃねえ」とジンにスパイ疑惑をかけられているキールが「尋常じゃないのはあなたの方よ(あの子がシェリーだったとして、幼児化の詳細を聞かずに殺すなんて)」と返したのは「うまい!」と感心しました。ウォッカも一理あるとキールの意見に賛同してくれましたし。

この映画がものすごく高評価で興行収入も高いことから、私は絶対に映画監督にはなれないなと感じました。
どうも私は世間の感覚と違うようですので、私の感覚で作ったら絶対に売れません。
Emmy

Emmy