のぼせギュウマン

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)ののぼせギュウマンのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

コナン映画を4本観たことがあるが、今回は、それよりつまらなかった。

私が観たのは、「漆黒の追跡者」と「瞳の中の暗殺者」、「vsルパン三世」、自衛隊の潜水艦の話(タイトルを忘れたけど、分かる人には分かるかも)。
次々と建物がミサイルで壊されたり、悪者がマシンガンを撃ちすぎて、飛行機に穴が空いて吹き飛ばされそうになったり。どれも、迫力が凄くて、面白かった。それに、蘭が海のどこかに沈んだにも関わらず、息を吹き返したり。コナンが射撃するヘリに立ち向かったりと、蘭やコナンの不死身っぷりには、ツッコミどころがあって笑えた。

今作は、端的にいうと、主要人物の「灰原哀」の正体が黒の組織にバレ、追い詰められてしまうストーリー。
途中で出てくる警察の潜水艦みたいなところがSF映画の宇宙船みたいでカッコよかった。でも、アクションシーンは、イマイチ。黒の組織が乗る潜水艦がコナンに迫ってくる場面は、過去作と比べると、少し地味。それに、安室さんなど、メインキャラが増えたせいか、黒ずくめの組織が弱くなってる気がする。今回、メインで出てくるメンバー「ピンガ」は、コナンに蹴りを入れ続けるところが中坊くさく、蘭に負けたり、追い詰められると、すぐに爆破を考える、まるで、すぐに無謀を決めつける子供。

ただ、コナンならではの謎解きは、昔と変わらず健在している。最後の犯人も驚きつつも、「言われてみれば」と観返して納得できるもので、じっくりと楽しめた。
ミステリーは、1度目は考察として観て、2度目は答え合わせとして観れる。いつまでも、この醍醐味を崩さないところも、コナンの魅力かもしれない。