ノリ、イイ！
ドロスティービーとリバーの間にカマす、この太々しさこそ、今や失われつつある日本映画の外連味である。
びっくりオカルト大集合、ってなノリである。場所と時間のハッタリ具合は、相変わらずだが、（前後の作品に比べると）ちょっと期待した程ではなかった。
それでも見所は満載。
特に、森の奥に佇む心霊然としたヒトに向かって、何度も話しかけるシーンはしつこく笑えるが、同時に異様なコワさも湧き上がらせることに成功しているシーンだった。笑いと恐ろしさ、なかなか共存させることが難しいところを、抜け抜けとやり通す図太さ、随所に感じる。
「上折（神降）村・杉沢村地区・・・」
「村が二つあんじゃねーか！！」
が大爆笑。
ホラーはビシッと90分、ならぬ60分に切って切ってまとめ上げた監督の編集手腕も潔い！
