Benito

野性の叫びのBenitoのレビュー・感想・評価

野性の叫び(1935年製作の映画)
3.5
【 クラーク・ゲーブル版_野性の呼び声 】

作家ジャック・ロンドンが1903年に発表した代表作「野性の呼び声 = The Call of the Wild」。
極寒の大自然のなかで生きるそり犬と人間たちのドラマ。これを映画化した作品が意外と多い。

「The Call of the Wild 」(1908)
D.W.グリフィスの16分の短編。

「野性の叫び 」(1935)
本作のクラーク・ゲーブル主演作。

「野性の叫び 」(1972)
チャールトン・ヘストン主演作。

「The Call of the Wild: Dog of the Yukon 」(1997)
ルトガー・ハウアーとリチャード・ドレイファス共演作!カナダ製TV映画。

「Call of the Wild 」(2009)
現代に置き換えたファミリームービー。
クリストファー・ロイド出演。

「野性の呼び声 」(2020)
ハリソン・フォードとCG犬が共演の最新作品。

などなど、、
各時代において主役俳優も有名どころが起用されてる。

今回の作品は1935年モノクロ版。
原作より強調されているのは、未亡人とのロマンス部分(実はオチが待ち受けているのだけど) 。だから、犬との交流より人間ドラマがメイン。そして主役のクラーク・ゲーブルが「風と共に去りぬ」の4年前に出演した作品で相変わらずマッチョ感を前に出してる。しかもゲーブルは未亡人役のロレッタ・ヤング(当時23歳)とは撮影中に懇ろになり隠し子を作ってしまったそうな…

映画はセット撮影もあるけど、ロケも大自然(特に渓流の場面など)で行なわれて、拡がりのある作品。そして生身の犬たちの調教は苦労したのだろうなって。

オリジナル95分だったみたいだけど、試聴できたのは81分版。
Benito

Benito