このレビューはネタバレを含みます
観終わってからまだザワザワしてる。
親と子、教師と生徒、教師と親、友達同士、恋人同士、教師仲間、ママ友、クラスメイト。
それぞれの間でもう少し話し合えば違う結末もあっただろうに。
上辺だけ、見た目だけで決めつけて自分の味方の話や噂話、世間体に流されて結論づけてしまう。
SNSが普及した現代社会にありがちだし、自分自身もそうなることがおおいにある。
結末と真実はイコールでは無い。
この映画で怪物は何だったのか考えてみたけど、怪物と呼べる人は居なくて。
(いや、中村獅童は、、、？w)
偏見や差別、いじめ、パワハラや虐待、常識の押し付け、そんな問題を怪物に例えてるのかなと思った。
みんな怪物になり得るし、自分以外の人を怪物だと思い込んで決めつけてしまう。
思い込みって怖い。
普通じゃないことってそんなにダメかな。
お父さんのようにはなれない。
だから認められない僕。みたいな。
よりくん、可愛かったな。
真実を知らない方が幸せだったり、明らかにしない方が1部のひとには都合がいいのかも。
校長先生の話で、みんなが幸せだと思えることこそが幸せで、一部だけが幸せだと感じるのはそれは本物の幸せではないみたいなセリフ。
理想だけどさ、現実には難しいよね。
誰かの犠牲の上にある幸せ。
自分が幸せを感じる時、その裏で悲しんでいる人がいる？
人は皆苦しみを抱えながら、大丈夫なフリをしたり時には忘れて幸せを感じたり、おし潰されそうになったりしながらそれでも生きていく。
最後のシーン、あの曲が流れたところから涙が溢れてきた。
きっと来世で。
怪物、観れて良かった。
好きです。
