怪物とは親か、先生か、それとも子どもたちか。
人間の盲信がいかに当てにならないかがよくわかる怪作。
歪な構造と随所に伴う違和感。もはや言葉を失う。
誰が悪いとか、糾弾することがいかに無意味か。
人間には感情がある。他人にどう思われるかを気にするより自分らしく。
Fan's Voice試写会にて鑑賞。
映画を観始めた時と最後とで作品に対する感じ方も登場人物に対するイメージも大きく変わってしまう作品。
マジでとんでもない映画を観てしまった…という感覚。
ただし、物議は醸し出しそうな内容。
映画的な技法として、作品としての裏切られ方として、とにかく至高の作品を観せてもらったという感想だが、一方でモヤモヤした感情も渦巻く。
好きとかそんな単純なところで語れる作品ではないのです。
とはいえ明らかに今年を代表する映画の一つとなるでしょう。
〈キャスト〉
早織(安藤サクラ)
保科(永山瑛太)
湊(黒川想矢)
依里(柊木陽太)
広奈(高畑充希)
正田(角田晃広)
清高(中村獅童)
伏見(田中裕子)
※2023年新作映画70本目
※Fan'sVoice試写会にて(GAGA試写室にて)